2022/04/28

新しい刃物を研ぎながら,すし鉢を挽いています。

 工房では,少しずつですが木工ろくろで木地を挽いています。

今日は,「すし鉢」の制作の様子です。




倉庫から,「本体になる部分」と「蓋になる部分」の荒ぐりを探します。

おおまかに同じサイズの物があれば,制作を始める事が出来ます。

「どんどん売れるのなら,どんどん作りたい!!」と,思うのですが・・・。

制作に必要な「トチの木」が,非常に入手困難となりました。

「トチの木が入手出来た時に作れる分だけ!?」しか,制作する事が出来なくなりました。



木工ろくろを動かす前には・・・。


木工ろくろの蓋を外して,「平ベルト」に,滑り止めの「松脂」を塗ります。
そして,しばらく動かして木工ろくろが温まれば・・・作業開始です。



荒ぐりの木地の内側の「へそ」に「ツメのハメ具」を叩き付けて,木工ろくろに取り付けます。
「お盆」や「お椀」なども,作品の「裏側」になる部分から挽き始めます。



今回は,先日制作した「新しい刃物」を使い始めています。
使い始めは,ぜんぜん切れていませんが・・・。



しばらく,刃物を研ぎながら使用していると・・・。
ポロポロと落ちていた木屑が,シュルシュル~と糸状になっていきます。


そして,裏側の完成!

次に,内側を挽く時には・・・。


裏側の「へこみ部分」に「ハメ木」を押し込んで,木工ろくろに取り付けて仕上げます。