2024/09/11

ベンガラ漆を塗って・・・。

 奥安芸の漆館の2階で、漆塗り作業を進めています。



奥安芸漆に「ベンガラ」を入れて、お椀の「内側」と「高台の裏」に塗っています。


作業のついでに・・・。



「修理のお椀」の内側にも、ベンガラ漆を塗りました。



僕の「お椀」は、基本的に「無料」で修理をしています。

しかし、それには「1つの条件」が、ありまして・・・。

「修理は、いつでもよくて、いくらでも待っています!」と、言われる方だけに対応させて頂いています。

(現在、約1~2年待ちの状態です。)



漆塗りの作業を進めていると・・・。

「最近・・・。木地を挽いていないなぁ~。」と、思います。

木地を挽こうにも、「原木のトチの木」が入手出来ない為、挽く事も出来ません。


「制作に必要な原材料の確保の必要性」は、工房をはじめた「2005年頃」から、感じていました。

そこで、「ウルシ」を育てはじめて・・・約20年で「漆」を少量ですが確保出来ました。

そして、現在・・・。

昨年から、「原木のトチの木」を確保する為に、「山から作ろう!」と、動きはじめています。

2024/09/10

山へ草刈りへ・・・。

 久々の更新になりました。

パソコンは古くて動かないし、旧式のブログやホームページは時代遅れになったのかな?と、考えると・・・なかなか更新する気になりませんでした!?

(SNSは、使用していませんし・・・。)


簡単に、近況報告をしますと・・・。

昨年、漆掻きも中盤の頃、「ツキノワグマ」が工房周辺に出没し、約2ヶ月で工房の設備は、壊滅状態にされていました。

今年の春までに設備は修復しましたが・・・。

今年は、はやめに「ツキノワグマ」が出没して・・・工房の設備は半壊!?

しかし、「ツキノワグマ」との戦いは、これからが本番です!?


工房のある、安芸太田町では、「祇園坊柿」が特産品になっていて、工房周辺には多くの「祇園坊柿」が植栽されています。

この「柿」が「美味しそう!」になると・・・毎年、毎晩のように「ツキノワグマ」が徘徊しています。

そりゃぁ~、山でドングリを食べてるよりも、熟した柿の方が熊だって美味しいだろう!と、思いますので・・・諦めています。



さて、僕は・・・。



「ツキノワグマ」の縄張りへ、草刈りに出かけています。

昨年、漆掻きの途中で戦いに負けた為・・・草ぼーぼー!?




熊におびえながら・・・ウルシの木の下を、草刈り。



すこしずつ、熊の隠れる場所を減らしています。



そして、これから・・・。

「漆掻き」をした「ウルシの木」を伐採して、「新しいウルシ」を育てたいと思います。


2024/03/04

漆塗り・・・失敗。

 春が近くなると,工房には・・・。

「新作のお椀は出来ていますか?」と,お問い合わせがあります。


その,新作は・・・。



昨年の年末に,「上塗り」をして,そのまま年越し。

年明けから,バタバタしていて,なかなか仕上がりの確認が出来ませんでした。


そして,その仕上がりは・・・失敗!?

お客様が見ても,「何処が??」と言われそうですが,作者が納得出来ないので,また,漆を研ぎ直しています!?


3月になりましたが,「この冬1番の寒さ」になっています。

新作のお椀は,「上塗り」を待っている状態なのですが,「自然にあわせた物作り」の工房では・・・寒すぎて,漆塗り作業が出来ません。

(漆は,温度と湿度を一定以上に維持しないと,乾きません。)


今,あせって上塗り作業を行うと・・・作者の求める「質感」には,ならないので失敗してしまいます。


春になり,日中の気温がある程度,安定してきたら,漆の様子を見ながら「上塗り」を進めようと待っている状態です。

2024/03/03

工房の漆器の修理について

 工房には,ときどき,以前制作した「お椀」が,「直りませんか?」と,持ち込まれる事があります。



この「お椀」は,約10年,使用していたそうですが・・・。



フチの部分の漆が,剥がれていたり・・・。



お椀の内側に,小さな漆剥がれがあります。


全体的には,外側には目立った損傷はないので,外側は,お客様が使用されていた時間を感じる「味わい」として残し,内側の「キズ」の部分を,制作と同じ漆で修復して,復活させようと思います。



工房では,僕が制作した「漆器」については,事前にご連絡を頂いてから持ち込んで頂くと,「無料」で修理をしています。

ただ,直しても「新品」になる訳ではなく,以前よりは強度が下がります。

それでも,使用していた時間を「味わい」として,大切にされるお客様には,出来る限り対応させて頂こうと考えます。

2024/03/02

雪が降っています。

 3月になり,渓流釣りも解禁になりましたが・・・朝から雪が降っています。

漁協の養魚場のアマゴに,エサやりに行ったので,養魚場前の川の様子を見てきました。



雪が降っていましたが,「フライフィッシング」を楽しまれている釣り人を見かけました。

以前は,渓流釣りと言うと,「ミミズなどでのエサ釣り」が多かったのですが,今は,圧倒的に「ルアー」が人気です。

ウニョウニョと暴れるミミズに釣り針をブスッとさすのは・・・苦手な方が多いと思います。

「ルアー」は,キーホルダーみたいですが,こんな雪の中でも,アマゴが釣れます!

(ミミズには,負けますけど・・・。)


「漁協の中の人」として・・・。

「フライフィッシング」や「ルアー」での渓流釣りと観光を結びつけれないかな?と,考えながら活動をしています。



話が少し変わりますが・・・。

道の駅で,「釣竿,エサ,遊漁券」がセットになった,「渓流釣り体験セット」の貸し出しが,行われています。

三段峡の中を歩いて景色を見るだけでなく,「渓流釣り」に挑戦してみるのはいかがでしょうか?