工房では,木工ろくろで「お椀の木地」を挽いています。
まずは,木地小屋から「中ぐり」の工程が終わって,乾燥させていた「お椀用の木地」を取りに行きます。
仕上げる事の出来る「椀木地」の在庫も,残りが少なくなりました。
今年の冬に,「原木のトチ」を入手して,荒ぐりを制作する事が出来なければ・・・お椀の制作が出来なくなります。
「どんどん作って,どんどん売れば良いのに!」と,言われるのですが・・・。
「制作に必要な素材が入手出来ない」のが,現状です。
工房は,山の中で,まわりには,木は,いくらでもあります。
しかし,トチやケヤキなどの広葉樹が伐採されてチップになり,かわりにスギやヒノキなどの針葉樹が植栽される林業が推奨されている現状では,トチやケヤキを使用する物作りは・・・衰退するのが自然な事だと感じています。
さて,そんな感じで「お椀用の木地」を運んで・・・。
木工ろくろで,お椀の木地を仕上げています。
今回は,「古いお椀のうつし」を制作しています。
まずは,外側を挽いて仕上げてから,内側を挽いて仕上げます。
漆塗りの作業は,「手板」にのせて行います。
その「手板」にあわせて・・・。
椀木地を4個ずつ仕上げています。