漆掻きも,今日で「5辺目」。
今年は,試験的に「昨年の続きからの漆掻き」を試しています。
(昨年の続きからと,昨年とはキズをずらした,2種類を試しています。)
現在,日本国内では「殺し掻き」と呼ばれる方法で,漆の採取が行われています。
しかし,当地方では「養生掻き」と呼ばれる方法が主流でした。
以前から「漆の採取が可能な大きなウルシの木の枯渇」は,心配されている問題でした。
「持続可能な漆の生産」を目指して,「養生掻きの効率的な方法」を模索しています。
しかし・・・。
「キズ」を付けると,ウルシの表皮がボコボコに荒れて,その周辺では漆の採取が出来ません!?
「殺し掻き」の方が,「効率が良い」とは,感じています。
昨年は,「まったくキズを付けていないウルシの木」で漆掻きを行いました。
今年は,ほとんどのウルシの木が,「昨年の続き」です。
同じ「5辺目」の漆を比較すると・・・。
昨年の方が,「漆の出が良かった」です。