春が近くなると,工房には・・・。
「新作のお椀は出来ていますか?」と,お問い合わせがあります。
その,新作は・・・。
昨年の年末に,「上塗り」をして,そのまま年越し。
年明けから,バタバタしていて,なかなか仕上がりの確認が出来ませんでした。
そして,その仕上がりは・・・失敗!?
お客様が見ても,「何処が??」と言われそうですが,作者が納得出来ないので,また,漆を研ぎ直しています!?
3月になりましたが,「この冬1番の寒さ」になっています。
新作のお椀は,「上塗り」を待っている状態なのですが,「自然にあわせた物作り」の工房では・・・寒すぎて,漆塗り作業が出来ません。
(漆は,温度と湿度を一定以上に維持しないと,乾きません。)
今,あせって上塗り作業を行うと・・・作者の求める「質感」には,ならないので失敗してしまいます。
春になり,日中の気温がある程度,安定してきたら,漆の様子を見ながら「上塗り」を進めようと待っている状態です。