2022/02/23

木が先か?箱が先か?

 工房では、ネットショップを始めようと準備中です。

そこで、悩んでしまうのが・・・「紙箱」です。


工房では・・・。



まず、原木の「丸太」を仕入れます。

この丸太は「トチの木」です。


原木の丸太を仕入れても、すぐには作業を始めません。

「この木は、何にするのが一番良いのか?」

・・・「木の声?」が聞こえるまで、眺めています。


・・・。

・・・・・・。

・・・・・・・・・見えた!?


「何を作るか?」決まると、一気にチェンソーで切り始めます。


こんな感じで、「原木の丸太から1番良い物を取り出す」ことを優先しています。

その為、仕上がる作品は、「様々な大きさ」になります。


これらの作品をすべて紙箱に入れて販売しようとすると、紙箱のストックが滅茶苦茶に増えてしまいます。

そこで、紙箱のサイズを統一して、作品もそこに入るサイズにあわせて制作していました。

しかし、本来の物作りの考え方「木を生かす」って物から離れてしまっている気がしていました。


そこで・・・。

思いきって、「紙箱廃止」での販売にしてみようと思います。

「木の声を聞け!頑固な木地師が山の中から届ける店」って感じで、工業製品と同じようにすることを求められる現状に逆らう?お店にしてみようと考えています。


2022/02/20

除雪作業中です

 工房周辺は、ぎゅっと押し固めたような雪が、約50センチ位の積雪です。



除雪機で、車が通れる道を開けています。

今年の雪も、これが最後かなぁ~と、感じています。


2022/02/16

奥安芸の漆館の開店準備中です。

 最近、暖かい日が続いていて、3月から開店しても良いかな?と、思い・・・。

奥安芸の漆館へ「消毒用アルコール」を準備して、開店に向けて準備中です。

広島県のマンボウが2月20日で解除されれば・・・3月からの開店を考えています。


しかし、今日は・・・。



長靴で、ぎりぎり歩ける積雪になりました。
3月の開店・・・どうかなぁ~?


2022/02/14

工房横の丸太の中・・・。

 工房の横に転がっている丸太の切り株。

中をのぞくと・・・。



中に、「ワサビ」が生えています。



山のワサビ畑まで行くのが面倒なので、工房横で育ててみているのですが・・・。
根が太らなくて、葉っぱしか食べれません!?
春先の小さなワサビの葉っぱで作る、「ワサビの葉っぱ漬け」が美味しくて・・・。
モシャモシャ食べてしまいます。


2022/02/12

ぽかぽかです!

 工房周辺は・・・人もいなけれ、車もあまり通らない!?

天気も良く、とっても、のどかな感じです。




足元を見ると・・・。




春だなぁ~!



2022/02/11

暖かくなってきました。

 工房周辺は、雪も消えて、暖かくなってきました。

昨年の冬は、約1メートルの積雪でしたが、今年の冬は、約20センチ程度の積雪でした。

雪が降ると言えば降るのですが、「雪が無い冬」が増えていると感じます。


雪が消えた工房の周辺では・・・。



伐り倒したウルシのまわりに、ウルシの芽が生い茂っています。

一度、植栽すると、ずっと生え続けて完全に除去する事が困難になります。


工房で育てているウルシは、約100本。

これでは、僕1人の漆の消費量を賄うことも出来ません。

せめて、500本は大きなウルシが欲しいなぁ~と、思うのですが・・・。

土地でも購入しないと規模が拡大出来ない為、漆不足の工房です。



2022/02/09

戸河内挽物の木工ろくろの足元の様子(消えた!?地下足袋)

 工房で使用している木工ろくろは、足元の「2本の棒」を足で踏む事で動きを操作します。

ベッタリと踏み込む訳ではなく、常に踏み加減を微調整しています。

ここら辺の重要な動きを動画で紹介が出来れば良いな!と思っています。

 そんな、作者の足元なのですが・・・。



いつも、「地下足袋」を履いて作業をしています。

単純な「踏む」って動作なのですが、親指の先での微妙な力加減が必要で、どうしても靴だと微調整が難しいのです。


 しかし、この「地下足袋」が購入出来なくなってしまいました。

いつも、購入していた近所のホームセンターに行くと・・・。

「取り扱いが無くなっていますので、お取り寄せが出来ません!?」

 ちょっと足を延ばして、広島市内の作業服屋さんに行ってみると・・・。

「今時、地下足袋は売れないから、仕入れはやめたよ。」

・・・気が付くと、地下足袋が消えていました。


この地下足袋は、木工ろくろの作業だけでなくて・・・。

「山仕事」や「漆掻き」でも必要な道具でした。


 昔ながらの物作りの世界では、一部の有名な人や作品が紹介される事があっても、それらを維持するのに必要な「素材」や「道具」を制作している人が表に出る事がありません。

少しずつですが、入手出来なくなる物が増えています。

 こんな話を工房ですると、

「では、私たちが出来る事は何なのですか?」と、聞かれます。


 作者の考える昔ながらの物作りや伝統を残す方法は・・・。

「商品を購入して応援する」事です。

補助金だと、ほんの一時しのぎになり、補助が終わると伝統が消える様子を各地で見ました。

伝統って言っても、そこには小さな経済があります。

お金の流れを止めずに、流れを太く!大きく!!する事が、結果的に伝統を残す事につながると感じています。


 ひとことで言うと・・・「工房の商品を買って下さいね!」です。



2022/02/08

戸河内挽物の木工ろくろの使い方

 工房で木工ろくろを使っている様子です。


木工ろくろには、軸に「カップ」が付いているだけで、このままでは「木」が取り付け出来ません。




そこで、木を削って「保持具」になる物を作ります。

今回は、木に「くぎ」が付いていて、ここに木を叩き付けて固定します。




お椀になる木を・・・コンコン!?




木が付いたら、木工ろくろ!始動!!


木地を挽きながら、そぉ~と手を放して・・・写真!?




・・・っあっぶねぇ~!?刃物が落ちるとこでした。


こんな感じで、木を削るのが、「木工ろくろ」です。



戸河内挽物の木工ろくろ

 「木工ろくろって何?」

・・・木工ろくろは・・・。



1メートル以上の木を回せる大型の木工ろくろと・・・。



30センチ以下の木を回せる小型の木工ろくろがあります。


どちらも、お店で販売されている物ではありません。

すべて、自分で設計して、自分で作ります。


ネットで検索しても、さまざまな木工ろくろがあり、

「これが木工ろくろです!」って、決まった物がある訳ではありません。


日本各地には、さまざまな「木工ろくろ」が存在しています。



2022/02/07

戸河内挽物の作者が好きな商品(お盆)

  奥安芸の漆館に行ってきた時の、お話です。


 休業中の店内で、売れない作品たち・・・。

そんな売れない作品の中でも、1番売れない作品!?が・・・「お盆」です。



 田舎でお盆を作っても、どの家庭でも使わないお盆が大量に戸棚の奥に眠っています。

「あるから要らない」・・・そう言われて、見向きもされない作品の代表です。



 しかし・・・。

奥安芸の漆館が休業となり、豪雨災害の土砂崩れで孤立集落になった工房では、薪で飯盒炊飯をしたり、どこにも遊びに行けないからと、でっかい肉を焼いて食べてみたりしてました。

 すると・・・お盆が大活躍!?

工房のお盆は、「木を生かす」為、蜜蝋仕上げです。

肉の塊をのっけて、まな板代わりにナイフで肉を切り、そのまま皿になる。

シングルバーナーとクッカーをのせて運べば、置いた場所が、そのままテーブルに!

 「いいじゃん!お盆!!」


「もう少し、ふちが低いのも欲しいな!」

「パン専用の皿も欲しいな!!」

戸河内挽物を、「アウトドアブランドにしてみたい!?」・・・作者です。



休業中の奥安芸の漆館

 現在、休業中の奥安芸の漆館の様子です。



広島県で最初の営業自粛の動きがあった時から、休業中です。

店内を見てみると・・・。



約2年前から、時間が止まったままです。


 奥安芸の漆館は、戸河内挽物を・・・。
「見て」「知って」「買える」
そんな、「体験型観光施設」を目標に造りました。
 しかし、いつから、どのようなかたちで営業を再開すれば良いのか?考えがまとまりません。
希望としては、4月の三段峡の山開きにあわせて、奥安芸の漆館を予約制で営業再開が出来ないかな?と、考えています。


2022/02/06

ブログをはじめました。

 はじめまして。

広島県で木の器を作っている工房です。


【 戸河内挽物 】 工房しんたく 公式ホームページ


以前使用していたブログサイトがサービス終了となり、以前のブログが無くなりました。

今は、SNSが主流のようですが、あえて「ブログ」を使用したいと思っています。

このブログも、いつまで続けられるのか?分かりませんが・・・。

工房の制作の様子や里山での暮らしの中の景色などが紹介できればと思います。


今日は、久々に雪が降りました。

約20センチの積雪なので、まだ除雪機を動かすほどでもありません。



今年は、雪が少ないです。