2024/11/29

奥安芸のお椀

 新作のお椀を追加しました。



【奥安芸のお椀】

 ・サイズ 径118×高80

 ・木地の種類 トチ(広島県産)

 ・漆の種類 奥安芸漆(広島県産)

 ・価格 ¥9900(税込み)


工房をはじめた、2005年頃・・・。

「地元の素材と技術で、失われた漆器作りを復活させる!」と、目標を掲げて・・・来年で20年。

やっと、実現が出来ました!


工房では、少しずつ、仕上がっています。




自分の人生も、残りは後半となりました。

次の目標は・・・。

「森から生まれたお椀を森へ返す」です。

この「お椀の売り上げ」は、「ゴギの生息する森と水源地の保全活動」に使用します。



ここからは、個人的な話になりますが・・・。

僕も、先祖の森林を管理する立場になり、山に入る事になりました。

しかし、現実は厳しくて・・・。

ブナの原生林は、戦後に伐採されてスギに植え替えられ・・・山は荒廃しています。

山肌は土がむき出しとなり、保水力を失い・・・雨が降ると川は急激に増水し、その後は渇水状態になってしまいます。

以前は、「ゴギ」が生息していた小さな渓流も・・・ここ数年で水が無くなり、渓流が無くなっていました。

山は、維持するだけでお金がかかり・・・木を伐り出すと赤字になります。

そして、なにより・・・。

僕は「花粉症」で、春先にスギの木から「黄色い粉」が大量に舞い上がるのが・・・嫌!?


そこで・・・。

「荒廃したスギ山をブナの原生林に戻して、ゴギの生息できる水源地を復活させよう!」と、考えました。


まずは、三段峡漁協管内の「ゴギと在来アマゴの生息区域」を調べながら、源流の水源地の状況を調べています。

今は、完全に個人的な趣味の範囲なのですが・・・。


たぶん、こうした小さな活動は水の流れと同じで、やがては太田川に合流して・・・。

サツキマスの保護などにも役立つのかなぁ~?と、期待をしています。

「森と川と海をつなぐ太田川サツキマス復活プロジェクト?」みたいな?感じで・・・。



おまけ

「ゴギ」は、こんな魚です。



2024/11/28

アマゴの放流に行っていました。

 パソコンが古い事を言い訳にして・・・久々の更新になりました。

新作のお椀が少しずつ完成しているので、更新しようと思ったら・・・。

写真は消えてるし!?ブログが更新出来ないし!?

色々と、新しくしないとかなぁ~?と、考えています。



さて、最近は・・・。



「アマゴの放流」に出かけていました。


僕は、「三段峡漁協の中の人」として、「稚魚の放流」を行いますが・・・。

個人的には「稚魚の放流はしないで自然の回復力に頼り、在来種を守りたい!」と、いつも苦悩していました。

しかし、10年位前から・・・。

「アマゴやゴギの産卵場所」になる一部の源流域を「禁漁区域」にする事で、そこからの「しみ出し効果」によって、「放流に頼らない魚の自然回復」を実感できる状態に変わってきているとは感じているのですが、それでも「人の手によるゴギやアマゴの保護の方法」を真剣に考える必要性を感じています。

今後は・・・。

こうした取り組みは漁協だけでなく、釣り人や一般の方達が参加できるかたちに変えて行きたい!と、密かに企んでいます!?


そして・・・「三段峡」です!

工房は、自然豊かな「三段峡」の近くにあり、ときどき(頻繁に?)ふらりと渓流釣りに出かけています。

国の特別名勝になっている渓谷ですが・・・。

「保護区や禁漁区」などが無くても、自然に繁殖している「ゴギ」や「アマゴ」に簡単に出会える場所って・・・意外と貴重だと感じています。

(「駐車場」「トイレ」「遊歩道」が整備されていて、簡単に渓流に挑戦が出来ます!)




おまけ

「アマゴ」は、こんな魚です。