2022/03/10

戸河内挽物の木工ろくろの刃物が折れてしまいました。

 お椀の木地の中ぐりも、あと少し。

これを仕上げたら、次は「すし鉢」を仕上げよう!

そんな事を考えながら、木工ろくろを回していると・・・。

「ピッ!?」と、小さな音が聞こえた気がしました。


・・・やっぱり、刃物が折れていました。




・・・がっくり。


工房で使用する木工ろくろの刃物は、すべて自分で鍛冶屋をして作ります。

僕の作る刃物の特徴は、「極薄」です。

薄いのだけども、芯まで焼きが入らないようにして、「ねばり」を残す焼き入れに、こだわっています。

「表面はカリッと!」「中はしっとり!!」って感じを目指しています。


この刃物は、作っても、すぐには切れません。

20%程度、研ぎながら使用していると、少しずつ切れ味が上がり・・・。

50%程度、研いで小さくなってきた頃が、一番切れます!

そろそろ、仕上げ用にと思っていたところ・・・折れました。

斬鉄剣が折れた時くらい?がっかりです。


まだまだ、修業が足りません。