お椀の木地の中ぐりも、あと少し。
これを仕上げたら、次は「すし鉢」を仕上げよう!
そんな事を考えながら、木工ろくろを回していると・・・。
「ピッ!?」と、小さな音が聞こえた気がしました。
・・・やっぱり、刃物が折れていました。
・・・がっくり。
工房で使用する木工ろくろの刃物は、すべて自分で鍛冶屋をして作ります。
僕の作る刃物の特徴は、「極薄」です。
薄いのだけども、芯まで焼きが入らないようにして、「ねばり」を残す焼き入れに、こだわっています。
「表面はカリッと!」「中はしっとり!!」って感じを目指しています。
この刃物は、作っても、すぐには切れません。
20%程度、研ぎながら使用していると、少しずつ切れ味が上がり・・・。
50%程度、研いで小さくなってきた頃が、一番切れます!
そろそろ、仕上げ用にと思っていたところ・・・折れました。
斬鉄剣が折れた時くらい?がっかりです。
まだまだ、修業が足りません。