「木地固め」が終わって,休ませていた椀木地に「麻布」を貼り付けます。
この,麻布を貼り付ける工程を「布着せ」と言います。
最初に,「米粉」を鍋で煮て,「米糊」を作ります。
そして,米糊に「奥安芸漆」を混ぜます。
米糊だけでは接着力が弱いのですが,漆が混ざる事で,「強力な接着剤」になります。
この「米糊+漆」の接着剤は,古くから使用されている物で・・・。
「金継ぎ」などで,割れた陶磁器を接着するのにも使用します。
この,昔の接着剤を麻布に塗って,お椀の底に貼り付けます。
そして,「漆ムロ」で,一休み・・・。