お椀の中の「下地」が仕上がった椀木地を,「奥安芸の漆館」の「漆塗り部屋」へ。
(漆塗り部屋は,ガラス張りで,作業が見学できますよ!)
漆塗りを行うときは,「箱定盤」を使用します。
この箱の中に「漆刷毛」などの「漆塗りに必要な道具」が入っており,箱の上は漆を練ったりする「作業台」に,なります。
「箱定盤」があれば,どこでも漆塗り作業が出来ます!
(この箱定盤は,初代の方から受け継がれている,ふる~い物です。)
椀木地を「手板」に,のせて・・・。
椀木地の「外側」に「奥安芸漆」を「漆刷毛」で塗ります。
そして,「漆ムロ」の中で,約3日間程度,漆の硬化を待ちます。
漆が固まって,椀木地に触られるようになったら,「内側」に「奥安芸漆」を塗って・・・。
また,約3日間かけて,漆を固めます。
全体に漆が塗れたら,「水とぎ」をしてから,また「漆塗り」です。
1回塗るのに1週間かかりますが,これを数回繰り返して,「下塗り」になります。
「もう,このまま完成にして,お椀を販売してください!」と,言われる事がありますが・・・。
作者の「自己満足な物作り?」は,まだまだ続きます!?
おまけ
この後・・・。
「木地を挽こうかなぁ~。」と,木地小屋に入ろうとすると・・・。
「うぉ~!?びっくりしたぁ~~!?」
大きな「モリアオガエル」が目の前に・・・ご来店されていました。
森へ,送迎中・・・。