2023/07/30

漆掻き(5辺目)

 漆掻きも,今日で「5辺目」。



今年は,試験的に「昨年の続きからの漆掻き」を試しています。

(昨年の続きからと,昨年とはキズをずらした,2種類を試しています。)



現在,日本国内では「殺し掻き」と呼ばれる方法で,漆の採取が行われています。

しかし,当地方では「養生掻き」と呼ばれる方法が主流でした。


以前から「漆の採取が可能な大きなウルシの木の枯渇」は,心配されている問題でした。

「持続可能な漆の生産」を目指して,「養生掻きの効率的な方法」を模索しています。


しかし・・・。

「キズ」を付けると,ウルシの表皮がボコボコに荒れて,その周辺では漆の採取が出来ません!?

「殺し掻き」の方が,「効率が良い」とは,感じています。



昨年は,「まったくキズを付けていないウルシの木」で漆掻きを行いました。

今年は,ほとんどのウルシの木が,「昨年の続き」です。

同じ「5辺目」の漆を比較すると・・・。

昨年の方が,「漆の出が良かった」です。